症例

2012年1月31日 火曜日

右上のインプラント、抜歯即時埋入法

55歳、男性、右上第二小臼歯が果物の種を噛んでしまって割れてしまいました。残念ながら歯を抜かずに治療することが無理だったこと、患者さんが西欧のかたでインプラントにしてほしいという強い要望があったことなどで、抜歯の前にCT診断を行い、骨の幅、深さ、周囲の解剖学的構造を調べました。患者さんとの充分な協議の結果、抜歯を行い、同日にインプラントを埋入する、抜歯即時埋入法を行うこととなりました。

術前。歯牙の内部に虫歯が進んでおり残念ながら保存不能。

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抜歯後。歯牙の周囲の骨を傷つけないように丁寧な抜歯を行う必要があリます。

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ドリリング。インプラントに取って適切な埋入位置は、必ずしも抜歯窩に沿ったものではないので周囲の骨の再生を予測し、かつ対合の歯牙との咬合を考慮に入れたドリリングが必要です。

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インプラント埋入。歯根幅径がΦ4.5mmであったので、初期固定を充分に得るためにΦ5.0mmを選択。充分な初期固定が得られました。

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抜歯窩とのギャップは、βTCPの顆粒を補填。新鮮抜歯窩なので速やかに骨に置換します。

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即時埋入のため、安全、確実性を考慮に入れ2回法としました。頬側歯肉に充分な減張切開を入れ、ソフレッチにて縫合。

D0755012 3カ月後に2次手術を行い、
 4カ月後にセラミッククラウンが入る予定です。



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2012年1月12日 木曜日

2012 久しぶりにブログ再開しようかと思います。

 2010 11月からブログのアップをお休みしていました。診療や診断、家のこと、スタッフの出産、母の闘病などなど、色々とあって。でも、また少しずつ症例、日常など書きたくなリました。よろしくお願いします。
 それでは、久しぶりの症例報告。30代女性、前歯の色と歯並びが主訴で来院。

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 左の前歯は、昔、何回か虫歯にしてしまって神経を取って根の治療がしてありました。失活歯の変色と古いプラスチックの変色が著しいです。また、左右の前歯が「天使の羽根」のように捻じれています。いわゆる「ウィンギング」です。他の歯にも小さなプラスチックの変色がみられます。
 オールセラミッククラウンで状態を改善する方法(2本 or 4本)、矯正治療を行う方法、などいくつかの方法を提案させて頂き、相談した結果、前歯2本をオールセラミッククラウンで色、捻じれを治し、小さな変色は、健康保険のプラスチックで詰めなおしする方法に決まりました。

 仮歯を使いながら下地の治療を行った後、オールセラミッククラウンをセットしました。術後の写真です。

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 オールセラミックを2本被せて、小さな変色も詰めなおしてきれいになりました。なかなかの仕上がりだと思います。セラミックの歯肉との健康的な調和も充分にとれています。
 この症例は、矯正治療をもちいる案もあったのですが、もし矯正治療を行うと手に入れるメリットよりも、幾つかのことを失うデメリットの方が大きいと判断し、上記の治療となりました。治療法は様々なことを検討し、良く相談し最もメリットが多いものを選択すべきです。

「初めに診断ありき」です。

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