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顎関節症

顎関節症治療とは

顎関節症治療とは

顎関節症とは顎の関節の周りで痛みや機能低下が起こる現象を指します。具体的には、顎の開閉でカクカク音がなる、大きく口が開かない、顎の周囲が痛む症状が起こるなどです。
生活習慣や姿勢(PC、携帯、ゲームの長時間使用など)、噛み合わせなどが関係すると言われていますが、原因は様々で完全解明されていません。
しかし、近年の研究、治療結果から大多数の原因は「歯ぎしり、食いしばり」であり、生活指導、投薬、マウスピース治療などで症状が緩解します。また、顎関節そのものの故障よりも顎の周囲の筋肉の痛みを訴えて来院される患者さんが多いことも特筆すべきでしょう。
性別差では圧倒的に女性が多く、70%が女性です。人によって感じる症状等も異なりますが、顎の周囲の筋肉にこわばり(特に朝)を感じるようでしたら顎関節症を進めない為にも、早めの受診をお薦めします。

顎運動記録装置

 

顎運動の最新記録装置です。
顎の運動にあったクラウンやブリッジを製作するにあたって、この装置で運動記録を取ります。
アルクスディグマは、頭部の記録装置と、制御装置、コンピュータとが一体となって機能します。
立体的に記録された顎運動記録は、その内容をプロターセブン咬合器に落とし込み、反映させることができます。
つまり、患者さんの顎の動きと全く同じ動きをする咬合器(作業台)の上でクラウン、ブリッジを作ることができるわけです。

これらのインターフェースは極めて画期的です。私は、過去約20年前に同じことをアナログで行っていた経験があります。
当時、運動の記録に3時間、咬合器の調整に一晩かかっていました。デジタルの時代になり、記録に30分、咬合器の調整に30分。
進化したことで、患者さんの苦痛は減り、記録精度も格段に上がりました。


顎関節の動きと顎間節症について

顎関節は、
上顎骨の凹みの「関節窩」 下顎骨の突起の「関節頭」
周囲を囲む「外側靱帯」
関節の滑りを生み出す「関節円盤」
関節を動かす「外側翼突筋上頭・下頭」
関節円盤の運動を規制する「後方靱帯」 関節腔内の「滑液」
で構成されています。

赤い部分が、「外側翼突筋」
グレーの部分が、軟骨の「関節円盤」です。
この「関節円盤」は、関節窩・関節頭に結合することなく独立で存在し、関節頭の動きに合わせて独立で動きます

実際の解剖切片です。

お口を小さく(20mm程度)開閉している時には、「関節円盤」は動かず、「関節頭」だけが蝶番のように軸運動します。
この運動で顎間節症を感じる人はいません。

20mmを越えて、もっと大きくお口を開くと、「関節頭」は筋肉に引っ張られ前方に「滑走運動」します。
それに伴って、「関節円盤」も筋肉に引っ張られ前方に動きます

更に大きく「最大開口」すると図のように、「関節頭」と「関節円盤」は「関節窩」から亜脱臼します
開口がある程度(約45mm)のところで止まるのは、「後方靱帯」が突っ張ってその動きを規制するからです。

上記のような構造と運動をする顎関節ですが、
冒頭で述べたように「歯ぎしり・食いしばり」などで関節に強い力がかかりますと図のように「関節窩後方」に「関節頭」が押し込まれることが起きます。
顎関節がロボットの関節のように金属でできていれば、このようなことはないのですが、人間の関節は弾力性を持っていますので不具合が生じます。

一過性の「押し込まれ」ならばリカバリーも比較的早く起こりますが、
強く、繰り返し、長時間の「押し込まれ」が続きますと「関節円盤」の「前方変位」が起きてしまいます。
この時、血管や神経の存在する「後方靱帯」も強く圧迫されますので「関節内の炎症」「痛み」「耳鳴り」時に「めまい」などが併発することもあります。

「関節円盤」が大きく前方に変位してしまうとお口を大きく開閉した時に関節の中で ポクポクと音がする(クリック音)ことがあります。

また、時に、音はしないけれども、大きく開こうとしても前方に変位した「関節円盤」がひっかかってしまってお口が開かない
いわゆる「開口障害」が生ずることもあります。

極端なケースでは、「関節頭」の変形、「関節円盤」の座滅、「後方靱帯」の伸長などが起き回復不能に陥るケースもない訳ではありません。(確率は極めて低いですが。)

このように顎関節は、人間の全身の関節の中でも特異的な、「亜脱臼と復位」を日常的に繰り返すといった極めて複雑な運動をする関節です。
また、障害が生じたからといって食べること・話す事をやめるわけにもいかず、完全安静を取ることも難しいのが現実です。

異常を感じたら早めの受診をお薦めします。
状況を診断した上で、生活指導、マウスピース療法などを御紹介いたします。

045-591-8242